西井街139号の門前には黒色花崗岩の文化財保護碑があり、「青浦区文物保護点」と記され、2017年2月に建立されました。この場所にある「水橋」は南を背に北を向いており、外側に膨らんだ片側橋の形式をしています。特筆すべきは、橋面に美しい彫刻が施されていることで、古鎮でも珍しく、特例的な存在です。
水橋の主台面は4枚の石板を組み合わせて作られており、中央には「定心石」がはめ込まれています。図案は「外方内円」(外側は四角、内側は円)の形式で、古代中国の「天円地方(天は円く地は四角い)」という宇宙観を象徴しています。四隅には如意文様が、円形部分の外周には「回形連綿紋」が連なり、中央には「団寿文」が配置されています。この精緻なデザインには、長寿・幸福・子孫繁栄といった意味が込められており、中国の「図に意あり、意に吉祥あり」という美学を体現しています。
橋面の幅は125センチ、中心石の幅は74センチ、内側の円の直径は57センチです。西側には5段の階段があり、階段の奥行は35センチ、高さは20センチ、総長は180センチに及びます。彫刻された模様はまるで石のカーペットのようで、船の乗降の際にこの上を歩むことで、千年の福が授かるとされています。