西井街35号の門前には黒色花崗岩の文化財保護碑があり、「青浦区文物保護点」と記され、2017年2月に建立されました。
この水橋は東向きで、二つの異なる構造を組み合わせたものです。ひとつは外側に膨らんだ片側水橋、もうひとつは内側に窪んだ直線スロープ式水橋です。内側窪みスロープ部分は北側に位置し、幅147センチで、川まで7段の石段が続きます。段差は一段あたり約13センチで、両側には花崗岩の護岸が設けられています。
南側には片側水橋があり、小さなプラットフォームは一枚石ではなく、5枚の石板を組み合わせて作られています。プラットフォームは南に向かって緩やかに傾斜し、その先には6段の石段があり、全体の幅は120センチです。最終段は護岸からさらに90センチ突き出ており、かつては洗濯や水汲みに使われていました。
この水橋の構造は独特で、機能的かつ美しく、地形と用途の違いを活かして設計されています。かつては古鎮住民が洗濯や水汲み、渡し舟の利用に頻繁に使った場所でしたが、現在では水質保全のため洗濯や排水は行われなくなりました。かつての運搬用桟橋は、今では観光客が古鎮を船で巡るための乗船場となり、石段を上り下りして船に乗るという新しい体験が楽しめます。