特色観光地

上海市鶴龍美術館


 上海市鶴龍美術館(北大街222号)

皆さま、ようこそ上海市鶴龍美術館・朱家角展区へお越しくださいました。本展示エリアは朱家角北大街にある「淼趣楼」に位置しています。淼趣楼は典型的な江南建築で、通りに面した一階の回廊には、仙山や鶴、花鳥など吉祥を意味する美しい彫刻が施されています。二階には「卍」模様の欄干が設けられ、古風な趣に満ちています。中庭に入ると、竹が風に揺れ、柔らかな光が天井から差し込み、空中回廊が空間を巧みに繋げ、まるで別世界のようです。特に魅力的なのは、二階の川辺にある観景廊。朱家角で屈指の絶景スポットとして知られ、川の向こうには古刹「円津禅院」の飛檐が見え、遠くには観光客で賑わう放生橋の風景が広がり、まさに江南水郷の絵巻のようです。

美術館では、館長・郭慰衆(かくいしゅう)氏が長年にわたって収集した海派絵画と古代漆器が展示されています。特に張大千(ちょうたいせん)、唐雲(とううん)、程十発(ていじっぱつ)など海派の巨匠による真筆は必見で、南方水墨の雅な世界を感じることができます。また、清代・乾隆期の宮廷漆器は精緻を極め、どの作品も職人の技巧と美意識を結晶させた唯一無二の芸術品です。

鶴龍美術館の新館は青浦区青松路にあり、青渓園の向かいに位置します。今後は海派芸術と江南文化の融合をさらに深め、文化継承と地域文化の発展を目指していきます。


全華水彩畵館
和心園

朱家角